鎌玉のよしなしごと

日々のよしなしごとをつぶやいているだけ。由無し言(とりとめもない話)か、良しな仕事(nice job!)かは、あなた次第。

デブサミ2011東北のハンズオン企画から勇気をもらえた #devsumi

昨夜に引き続き、デブサミ2011東北のオンデマンド配信 http://seshop.com/product/detail/13406/ の感想というかメモを公開します。

【A-4】DevLove「未来のために私たちの帆を立てよう-東北で再び」


DevLoveとは何か?
月に1回か2回か3回、いろんなテーマで勉強会をやっている東京のコミュニティ。
【URL】http://www.devlove.org/
Twitter ハッシュタグ】 #devlove

2008年6月12日、RubyKaigiの帰り道に考えた。
次の日からまた始まる仕事、自分の理想とは懸け離れた現場…
それに対して、お互いの現場におけるノウハウを持ち寄って、もっと良い仕事ができないかと考えたのがDevLoveのはじまり。

Hanger Flight
飛行機乗りにとって、空がまだ未知で危険なものだった時代。
格納庫に集まって、お互いの体験を話し合い、空を知ろうとした。

デベロッパーにとって、開発の現場とは未知なるもの 遭遇の場。
Hangerに集まって、お互いの経験を話しあい、システム開発を知る。

会場では、実際にHanger Flightをやってみようということで、択一の質問が行われた。
質問内容は、クリエイティビティに関連すること。例えば、以下の質問。

あなたのクリエイティビティは、どこでいちばん発揮されていますか?

  1. 顧客の無理難題に取り組んでいるとき
  2. ホットなチームで何かを作り上げているとき
  3. これまでと全く違うやり方に挑戦しているとき
  4. 新しい技術を学んでいるとき

参加者が携帯・スマートフォンを使用して回答し、回答結果をリアルタイムでスクリーンに円グラフとして表示する。
その後、参加者は、周囲の人と自分がなぜ、そういう回答をしたかを話し合う。
DevLoveのスタッフの方々が、チューターとして自分はこういう風に考えていると話す。
それに対して、会場内の参加者が意見を述べ、考えをシェアしていく。
次第に熱気を帯びていく会場内(まるで白熱教室のようだ)。
そして、次のステップに進む。

その現実の現場は いつ、だれが 理想の世界にしてくれるのか?
どこか遠くにいる ありがたい話をしてくれる誰かか?
「自分たちのことは自分たちでやるしかない」

DevLoveがRubyKaigiの帰り道にはじまったように、デブサミの帰り道に帆を立てよう。
そう考えていた矢先に、東日本大震災が発生。
絶望的な無力感の中で考えた。
自分は自分の出来ることをすれば、いい。
東京で粛々とソフトウェア開発をやっていくことも、日本の誰かのために役立つのではないか?

Project 4tate をはじめた。
誰かに頑張れではなく 自分はこれをやるという決意表明(帆立て) を集める。
みんなの決意表明に込められた強い意志。
それを受け取ると、みんなに勇気が湧いてくるのではないか。

最後に、他イベントなどで集めた決意表明のビデオが流れました。
ビデオの内容に関しては メインスピーカーの @papanda さんのツイートを デブサミ2011東北「未来のために私たちの帆を立てよう-東北で再び」 #devlove #devsumi #4tate - Togetter に抜粋してまとめているので、そちらをご覧ください。
開発者だけでなく、カレー職人も帆を立てています。
みんなの決意表明を聞いていると、自分も頑張らなきゃっていう気持ちになります。

【B-4】西村直人 氏「今日から始めるアジャイル開発 見積もり編」


永和システムマネジメントの西村直人さん ( @nawoto )さんによる、アジャイルな見積もりのハンズオン。

「紙飛行機を3機つくる」「ティッシュでこよりを5本つくる」「粘土で動物を3匹つくる」などの作業時間を見積もり、実際に一人でやってみる。
しかし、予想時間は外れる。
今度は、チームで相談して見積もる。
一人のときより、見積もり精度が上がる。

見積もりに大切なのは、実際に作業する人が見積もる。
そして、チームで行うこと。
見積もりは、チームの集合知を使って行うべきもの。
それから、相対サイズで見積もるのが大事。
三角測量(基準と比較して大きさを測る)で行うのが重要。

『対話と合意』が見積もりのキーポイント。
同時に情報を伝える、認識を揃えることが重要。


野球を見ないから、「カラスコの粘土像をつくる時間を見積もれ」と言われても全く見積もれなかった。
しかし、カラスコ(楽天ゴールデンイーグルスの非公認マスコットキャラクター)を知っている人とチームを組むことで、見積もれるようになるんでしょうな。これぞ、チームの力。

それにしても、私の最近の仕事は、納期がキチキチで、常にアップアップしている。
そのため、納期から逆算してスケジュールを立てるということが常になってしまっている。
無茶な納期を出す顧客や営業とチームになることが大切なんでしょうね。

あなたが"仕事"を"アジャイル"するのを それは誰にも止められない